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【第83回】取引先に支払いを待ってもらうときの伝え方──信頼を失わずに交渉する方法


「今月だけは待ってほしい」

「来週には入金がある」

「すぐ払うつもりだけど、今は厳しい」


資金繰りが一時的に苦しくなったとき、誰もが一度は“支払いをお願いする立場”になります。


しかし、この一言をどう伝えるかで、相手の印象と今後の取引関係が大きく変わります。


✅ 最も大切なのは「先に、正直に、具体的に」

支払いのお願いで最も信頼を失うのは、連絡の遅れです。「言いづらいから」と先延ばしにすると、相手の立場では「踏み倒されるのでは?」と不安が膨らみます。


💬 結果的に、“言いづらい”ほど早く言うことが信頼を守る行動です。

伝えるときの3原則


  1. 期限を明確に伝える 「今月中」「〇日まで」「〇日入金予定」など、あいまいにしない。場合によってはすべての民間債権者に10年待ってください、と依頼する。

    これはよくあることです。会社が倒産、破産をすれば結果として債権者にしわ寄せが行く。これは当然のことなので、丁寧に説明して待って貰います。というか、それしか、ありません。そもそも、払えるのであれば、お支払い出来るものが単純にお支払い出来ない。この理由の説明といつなら払えるのか。これを単純に具体的に伝えるのみです。


  2. 理由を具体的に説明する 「資金繰りのズレ」「入金の遅れ」「一時的な投資負担」など。


  3. 支払いの意思を明確に示す 「必ず支払います」「計画的に返済します」と約束の姿勢を見せる。


💡 CFO視点で見た“良い説明”と“悪い説明”

タイプ

悪い説明

良い説明

時期

「来月には何とかします」

「〇月〇日に入金予定があり、その2日後にお振込みします」

理由

「ちょっと資金繰りが厳しくて」

「売掛の入金が1週間遅れたため、今月だけ資金繰りが一時的に詰まっています」

姿勢

「お願いできますか?」

「ご迷惑をおかけしますが、誠意をもって計画的にお支払いいたします」

CFOが交渉の場に同席する場合、これらの説明を**「感情」ではなく「数字」で」**補強します。「いつ・いくら・なぜ」だけでなく、「今後どう改善するか」までを話すことで、相手は安心しやすくなります。


⚙️ 支払いを待ってもらうための交渉ステップ

  1. 資金繰りの現状を整理する → CFOが資金フロー表を作成し、支払可能日を明確化。

  2. 支払先を分類する → 重要取引先/長期取引先/一時取引先などに分けて優先順位を設定。

  3. 支払計画書を作成する → 「〇月〇日支払」「〇円×3回分割」など、数値で提示。

  4. 交渉・説明を行う → CFOが同席し、経営判断の背景を補足説明。

CFOが同席することで、「この会社は本気で立て直そうとしている」と相手が理解しやすくなります。

🚀 信頼を“維持しながら立て直す”ために

交渉は、「待ってもらうこと」よりも「信頼を続けてもらうこと」が目的です。そのためには、数字の裏付け+誠実な対応の両立が欠かせません。


  • 数字が見える(返済根拠がある)

  • 約束を守る(1円でも払う)

  • 連絡を怠らない(沈黙が最悪)


この3つを続けるだけで、取引先の見方は変わります。


💼 Capital Bridge Advisoryの執行役員CFO支援


当社では、執行役員CFOとして、資金繰りの再設計・取引先交渉支援・リファイナンス戦略をサポートしています。経営者が“言いにくい局面”を、数字とロジックでサポートし、信頼関係を守りながら再生を進めます。

業務委託型CFOとしてお力になれます。お気軽にお声掛けください。

💬 最後に

「待ってもらうこと」は、弱さではありません。信頼関係を維持しながら前に進むための、“経営判断”のひとつです。

Capital Bridge Advisoryでは、経営者の隣に立ち、最適な再建の道を共に描きます。


あなたの「再生」を、確かな戦略で支えます。




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