【第55回】創業融資で“2社目の取引銀行”をつくる意味——取引分散でリスクを減らす戦略
- capitalbridge2001
- 2025年10月15日
- 読了時間: 3分
創業直後、多くの経営者がこう考えます。
「まずはメインバンク一社と信頼関係を築こう」
これは間違いではありません。しかし、事業が安定するほどに、取引先を一つに絞ること自体がリスクになります。
金融機関との関係は「深さ」と同じくらい、「広さ」も重要なのです。
✅ なぜ2社目の取引銀行が必要なのか
① 金融機関ごとに審査方針が違うから
同じ書類を出しても、A銀行で否決・B信用金庫で可決、ということは珍しくありません。融資姿勢や業種評価、自己資金の見方など、各行で判断基準がまったく異なるためです。
💬 「通りやすい銀行」に出会うこと自体が、経営の武器になります。
② メインバンクが“消極姿勢”に転じたときの備え
担当者の異動、方針転換、保証協会枠の制限などで、突然「次の融資が進まない」ケースがあります。
このとき、他行との関係があれば、すぐにセカンドルートに切り替え可能。資金繰りのリスクを最小限に抑えられます。
③ “競合意識”が条件改善を生む
複数行と取引があると、金融機関側も“関係維持”を意識します。
「他行さんでもお付き合いがあるんですね。では、うちでも少し条件を見直しましょう」
このように、金利・返済期間・保証料などが好条件に変わるケースが多いです。つまり、取引分散は“交渉材料”にもなるのです。
💡 複数行との付き合い方:3ステップ
① 創業融資後の1年以内に「サブ取引口座」を開設
メイン取引とは別に、事業専用のサブ口座を作りましょう。ここに売上の一部や入金先を集約しておくことで、実績データを作りながら関係構築が始まります。
② 「情報提供」から始める
融資相談をいきなり持ち込むより、
「こういう事業をしていて、今後このように拡大したい」と情報共有から入るのがポイント。**“取引をしたい人”ではなく、“相談できる経営者”**として印象を残せます。
③ 小口融資・補助金連携で関係を深める
最初は100〜300万円程度の小口融資でも十分です。返済実績を積み上げることで、数年後には**「この方なら次も任せられる」**という信頼に変わります。
🏦 金融機関の心理:「関係を持っているだけで信用になる」
銀行は「他行からも信頼されている人」を好みます。取引先が複数あるということは、市場的な信用があるという証明です。
✅ 一行依存より、二行信頼。これが、安定経営の“資金防衛ライン”になります。
🚀 Capital Bridge Advisoryのサポート
当社では、
金融機関ごとの融資方針と御社方針とのすり合わせ
サブバンク戦略設計(最適な2社目の選定)などを提供しています。
「どこに出すか」ではなく、「どう組み合わせるか」。
これが、資金調達を安定させる最強の戦略です。
💬 最後に
創業期の資金戦略は、「一行集中」ではなく「二行信頼」。金融機関との関係を広げることで、条件改善・追加融資・緊急時の対応力がすべて強化されます。
Capital Bridge Advisoryでは、東京都制度融資や各都道府県の制度融資全般・日本政策金融公庫の申請準備を着手金なしで日本全国での対応も可能です。
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