【第76回】公庫×保証協会のダブル利用戦略──創業期に“借りられる上限”を引き上げる方法
- capitalbridge2001
- 2025年10月15日
- 読了時間: 3分
創業期の経営者にとって、「資金をどう増やすか」は最初の大きな壁です。特に日本政策金融公庫(以下、公庫)だけでは上限に届かないケースが多く、次の一手として検討すべきなのが、保証協会付き融資との併用です。
💬 ポイントは「公庫で信用を作り、保証協会で広げる」。この組み合わせが、創業期に資金を最大化する王道ルートです。
✅ 「公庫」と「保証協会」は別ルートの制度
創業融資には2つの系統があります。
日本政策金融公庫:国の金融機関(直接貸付)
信用保証協会付き融資:民間金融機関+保証協会(間接貸付)
この2つは審査ルートが完全に別なので、併用しても重複にはなりません。
比較項目 | 公庫 | 保証協会付き融資 |
審査主体 | 公庫本体 | 銀行+保証協会 |
審査の視点 | 事業計画・人柄・市場性 | 実績・返済力・信用履歴 |
上限額 | 創業資金で約3,000万円 | 最大2億8,000万円(普通+無担保) |
担保・保証人 | 原則不要 | 保証協会が代行保証 |
融資スピード | 早い(1〜2ヶ月) | 若干時間がかかる(2〜3ヶ月) |
💡 ダブル利用で“資金の上限”を押し上げる流れ
① 公庫で最初の信用を作る
創業初期に最適なのは、やはり日本政策金融公庫。実績がない状態でも、計画の整合性と熱意で勝負できます。
→ 借入目安:500〜1,500万円前後
② 数ヶ月の運営実績を積む
入出金・売上の推移を安定させ、“計画通りに運営できている”という証拠を作ります。
③ 保証協会付き融資を追加申請
地銀や信金を経由し、保証協会付き融資を申請します。公庫の実績がある企業は、審査がスムーズに進む傾向があります。
→ 借入目安:1,000〜3,000万円程度
④ 両者を組み合わせて上限を拡大
この2本立てを設計すれば、創業期でも合計3,000万〜4,000万円規模の調達が可能になります。
⚙️ 成功のポイント
資金用途を明確に分ける 公庫=設備投資/保証協会=運転資金、のように使途を整理。
申請時期をずらす 同時よりも「公庫 → 数ヶ月後に保証協会」の順が有効。
保証枠を意識する 保証協会の枠(最大2億8,000万円)を早期に圧迫しない設計が重要。
金融機関選びで差がつく 信金、地銀、都銀など、同じ制度でも審査基準はまったく異なります。
💼 CFOがいると何が変わるのか?
創業期において、公庫や保証協会を相手に交渉する際に最も重要なのは、**「信用をどう設計して見せるか」**です。
ここで力を発揮するのが、業務委託型CFOの存在です。
CFOは単なる“資料作成者”ではなく、“金融機関が納得するストーリーを作るプロ”です。
CFOが入ることで、以下のような違いが生まれます。
項目 | 経営者単独の場合 | CFOがサポートした場合 |
事業計画の説得力 | 感覚的・抽象的 | 数値根拠・戦略的設計 |
融資交渉 | 書面中心・受け身 | 提案型・論理的 |
審査通過率 | 平均水準 | 有意に上昇(実績ベース) |
再現性 | 個人の経験依存 | 仕組み化された申請プロセス |
CFOが介在することで、「同じ資料」でも「伝わり方」がまったく変わります。
創業融資における交渉は、“数字”と“根拠”で信頼を作る作業です。それを一緒に設計できる専門家がいれば、結果は大きく違ってきます。
💬 最後に
創業融資は、単にお金を借りる行為ではなく、企業の信用を市場で証明する第一歩です。
その最初の資金調達を、戦略的に成功させるためには、「CFOがいる会社」と「いない会社」で大きな差が生まれます。
Capital Bridge Advisoryでは、業務委託型CFOとして、貴社のCFOとして公庫・保証協会・金融機関との交渉を代行し、最適な資金スキームを設計します。
あなたの「想い」を、形にする次の一歩をサポートします。

