【第74回】公庫「挑戦支援資本強化特別貸付(資本性ローン)」──成長企業の“切り札”
- capitalbridge2001
- 2025年10月15日
- 読了時間: 4分
「借りる」のではなく、「資本を増やす」。これが、日本政策金融公庫(以下、公庫)が提供する**挑戦支援資本強化特別貸付(資本性ローン)**の本質です。
創業、成長、再生──あらゆるフェーズで使えるこの制度は、元金返済を先送りにし、金利のみの支払いで最長20年間の運用が可能。
出口戦略を描く企業にとって、**“使わない手はない”**と言えるほど強力な資金調達手段です。
✅ 制度の概要
この制度は、将来の成長を見据えて新たな挑戦に取り組む中小企業やスタートアップを支援するため、日本政策金融公庫が提供する資本性ローンの特別枠です。
項目 | 内容 |
制度名 | 挑戦支援資本強化特別貸付(資本性ローン) |
対象部門 | 国民生活事業・中小企業事業(どちらも利用可能) |
融資限度額 | 最大15億円(事業規模によって異なる) |
融資期間 | 5年1か月〜20年以内(元金返済は最終一括) |
返済方法 | 期間中は利息のみ支払い、元金は期限一括返済 |
担保・保証 | 原則として不要 |
利率 | 業績連動型(金利は黒字・赤字で変動) |
💡 最大の特徴:借入金が「資本」として見なされる
資本性ローンの最大の魅力は、**「借入でありながら資本と評価される」**こと。
借入から5年間は全額を自己資本と同等に扱うことが認められており、他の金融機関からの見え方が大きく変わります。
これにより、
銀行融資の可決率が上がる
自己資本比率が高く見える
財務健全性の印象が向上する
という効果を得られます。
5年経過後は段階的に「資本性評価」が下がっていきますが、それでも財務の安定効果は長期間維持できます。
🚀 成長企業にとって“絶対に借りた方が良い”理由
元金返済が20年間不要(利息のみ) 初期フェーズでは売上よりも投資が先行します。 この制度なら返済プレッシャーを抑え、キャッシュを成長投資に回せます。
出口戦略との相性が抜群 IPO、M&A、増資、再融資── いずれのパターンでも資本性ローンを組み込むことで、 “財務レバレッジをかけずに成長”が可能です。
他の金融機関融資と並行可能 資本性ローンは「自己資本」として評価されるため、 他行や信用金庫との同時調達も可能です。 つまり、融資の呼び水としても機能します。
経営者保証・担保が原則不要 創業期・成長期にありがちな「個人保証の壁」を回避でき、 会社単体での信用構築が可能になります。
⚙️ 活用シナリオ(モデル例)
企業ステージ | 活用目的 | 効果 |
創業直後 | プロダクト開発・採用・広告投資 | キャッシュフロー安定・公庫評価上昇 |
成長期 | 新拠点展開・仕入強化・システム投資 | 自己資本比率改善・他行融資呼び込み |
再構築期 | 既存事業のリファイナンス | 返済負担軽減・資本性評価で信用維持 |
🧩 注意点と設計のポイント
満期時には元金一括返済が必要 → 長期的にキャッシュを積み立て、出口戦略とセットで計画を立てること。
業績連動金利のため、黒字期は金利が上昇する可能性あり。
審査では「事業計画書」「収益予測」「経営者の意欲」が重視されます。 テンプレートではなく、実現性あるストーリー設計が不可欠です。
💼 Capital Bridge Advisoryのサポート
当社では、
公庫資本性ローン用の事業計画書・収益シミュレーション作成
財務構成と出口戦略を見据えた設計・条件交渉
他金融機関・VCとの併用スキーム設計
を行っています。
資本性ローンは、単なる“借入”ではなく、“戦略的資本設計”です。企業の成長計画全体に組み込むことで、融資の枠を超えたレバレッジが生まれます。
💬 最後に
挑戦支援資本強化特別貸付は、「返済を先送りにして成長を先取りする」ための制度です。
スタートアップでも中小企業でも、将来のビジョンと出口戦略を描いている企業であれば、使わない理由はありません。
👉挑戦支援資本強化特別貸付やVC併用スキームなどは、一般的な融資とは異なり、より専門的な財務設計と書類上の交渉力が求められる案件です。
そのため、当社では、別途着手金を頂いたうえで、スキーム構築から申請・実行までを丁寧にサポートしております。
貴社の成長ステージに最適な形でご提案いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
あなたの「想い」を、形にする最初の一歩をサポートします。

