【第71回】商工中金×VC連携型スキーム——融資と投資のハイブリッドモデル
- capitalbridge2001
- 2025年10月15日
- 読了時間: 3分
かつて、「VC=投資」「商工中金=融資」という明確な線引きがありました。
しかし今、商工中金はその境界を超えています。
**ベンチャーキャピタルとの連携による“ハイブリッド金融モデル”**を通じて、リスクマネーを供給しながら企業の成長を後押ししています。
✅ 商工中金×VC連携型スキームとは?
このスキームは、商工中金がVCやCVC(企業系ベンチャーキャピタル)と連携し、融資+投資の両面からスタートアップを支援する仕組みです。
💬 一言でいえば、「金融機関とVCが、同じ企業を“共に育てる”モデル」。
商工中金が資金面(デット)を、VCが資本面(エクイティ)を担当し、互いのリスクを補完しながら資金循環を設計するという構造です。
⚙️ スキームの仕組み
項目 | 内容 |
融資提供者 | 商工中金(資本性ローン・新株予約権付融資など) |
投資側 | VC/CVC/官民ファンド(例:JIC、INCJなど) |
対象企業 | 成長ステージにある中小・スタートアップ企業 |
目的 | 研究開発・新規事業・海外展開・IPO準備資金 |
特徴 | デットとエクイティを“同時に設計”することで資金効率を最大化 |
💡 なぜ今「ハイブリッド型」が注目されているのか?
従来の融資は「返済が前提」、投資は「出資が前提」でした。
しかし成長企業にとっては、
投資だけでは資本コストが重い
融資だけではリスクが取れないという現実があります。
このギャップを埋めるのが、**商工中金の「融資+投資一体型モデル」**です。
融資を通じて資金繰りを安定させ、投資を通じて成長フェーズを押し上げる。
つまり、「返せる資金」と「育てる資金」を同時に設計する」——これが新しい中小企業金融の形です。
✅ 実際の事例(モデルケース)
企業概要 | フェーズ | 商工中金の支援内容 | VCとの連携 | 結果 |
AI医療ベンチャー | シリーズA | 資本性ローン5,000万円 | 医療系VCと共同審査 | IPO準備段階へ |
製造DX企業 | シリーズB | 新株予約権付融資7,000万円 | 地方創生VCと連携 | 海外展開資金を確保 |
クリーンTech企業 | 成長後期 | プロパー+VC共同ファンド参加 | 官民ファンド(JIC)と協業 | EV分野に事業拡大 |
💬 商工中金がVCと連携する最大の強みは、**「企業価値を共に評価し、支援を一貫化できる」**点にあります。
✅ このスキームのメリット
立場 | メリット |
💼 企業 | 融資と投資を同時に活用できるため、希薄化を抑えながら大型資金調達が可能。 |
🏦 商工中金 | VCの事業評価ノウハウを取り込み、リスクを分散できる。 |
💸 VC/投資家 | 商工中金の信用補完により、安心して投資できる環境を確保。 |
結果として、企業・金融機関・投資家の三者が“共に成長”できるエコシステムが形成されます。
🚀 Capital Bridge Advisoryのサポート
当社では、
商工中金×VC連携案件の企画・申請・資料作成サポート
VC調達と並行する融資ストラクチャー設計
Valuation/株式条件調整/株主間契約との整合性確認
業務委託型CFOとしての実務交渉代行を一貫して対応しています。
VCと商工中金、両者の論理を理解した「金融通訳者」として、最適な資金スキームを実現します。
💬 最後に
スタートアップや中小企業が大きく成長するためには、「資金調達=一度きりのイベント」ではなく、**「資金設計=経営戦略の一部」**として考える必要があります。
商工中金×VC連携スキームは、まさにその最前線。借入でも出資でもない、**“第3の資本形成”**です。
👉商工中金×VC連携スキームは、一般的な融資とは異なり、専門的な財務設計と書類上の交渉力が求められる案件です。
そのため、当社では着手金を頂いたうえで、スキーム構築から申請・実行までを丁寧にサポートしております。
貴社の成長ステージに最適な形でご提案いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
あなたの「想い」を、形にする最初の一歩をサポートします。

