【第68回】商工中金の資本性ローン②——再生・再チャレンジ企業が活用できる“再起型スキーム”
- capitalbridge2001
- 2025年10月15日
- 読了時間: 4分
経営が苦しい局面にあるとき、銀行融資の門は一気に狭まります。
通常の融資では「赤字=リスク」と判断され、審査が通りにくくなるためです。
しかし、商工中金にはその常識を覆す制度があります。それが**「再生支援型・再チャレンジ型の資本性ローン」**です。
✅ 「再起型」資本性ローンとは?
商工中金が提供する資本性ローンの中でも、特に再生・再チャレンジ企業向けに設計されたのがこの「再起型」タイプです。
💬 ポイントは、「赤字でも借りられる」「債務超過でも対象になる」ということ。
金融機関が敬遠しがちな局面でも、“再生可能性”を事業計画から見出すことができれば、資金が動くのです。
💡 どんな企業が対象になるのか?
以下のようなケースが典型的な対象です。
状況 | 資本性ローンの役割 |
📉 赤字が続いているが、新事業を立ち上げたい | 一括返済型のため、短期的な返済負担をなくし、黒字転換を支援。 |
🧾 債務超過に陥っている | 資本性資金として評価されるため、自己資本比率の改善効果がある。 |
🔁 リスケジュール後の再挑戦段階 | 再生計画に沿って“出口戦略”を持った再融資が可能。 |
💡 経営者交代・事業承継を控えている | 承継時の資金需要(株式譲渡・借入整理)にも対応できる。 |
✅ 仕組みの特徴
項目 | 内容 |
融資期間 | 5〜10年(満期一括返済) |
金利 | 業績連動型(赤字時は低利、黒字時は上昇) |
担保・保証 | 原則不要 |
財務上の扱い | 自己資本に準ずる扱い(債務超過改善に寄与) |
審査の重視点 | 「再生可能性」と「事業計画の実現性」 |
このスキームの本質は、**“今の決算ではなく、未来の数字を見る”**という姿勢にあります。つまり、過去の失敗ではなく、「これからどう立て直すか」を軸に審査されるのです。
⚙️ 審査で評価される3つのポイント
① 再生のための“計画力”
事業再構築補助金のような補助制度と併用するケースも多く、「売上の再成長・利益率の改善・新規事業展開」の3本柱が揃っていると評価が高まります。
② 経営者の姿勢
担当者が最も注目するのは、数字よりも経営者の覚悟。
「同じ失敗を繰り返さない仕組みを作っているか」ここに明確な答えを持つ企業は、支援対象になります。
③ 地域金融機関・専門家との連携
商工中金単独ではなく、信金・保証協会・中小企業再生支援協議会などとの連携案件も多いのが特徴。複数の専門家が関わることで、再生計画の実現性が高まります。
✅ 再起型資本性ローンの実例
企業概要 | 課題 | 活用内容 | 結果 |
製造業A社(年商3億円) | 債務超過1億円、3期連続赤字 | 商工中金2,000万円資本性ローン+信金リスケ | 債務超過解消、再成長基盤を確立 |
飲食業B社(多店舗展開) | コロナ後売上減・本社統廃合 | 商工中金3,000万円+事業再構築補助金併用 | 新業態展開に成功、営業利益黒字転換 |
建設業C社 | 代表交代後の再建段階 | 資本性ローン+後継者保証免除特例 | 承継完了後、信用格付が上昇 |
🚀 Capital Bridge Advisoryのサポート
当社では、
商工中金への再起型資本性ローン申請に必要な再生計画書・シナリオ策定
地域金融機関・専門家との連携調整
再生支援協議会・保証協会との折衝支援を一括でサポートしています。
「再生の資金調達」は単なる借入ではなく、**“再挑戦のストーリー設計”**です。資金を整え、信頼を回復し、次の成長に向かう道筋を一緒に描きます。
💬 最後に
資本性ローンは、経営が厳しい企業を“見捨てない”ための制度です。
商工中金の役割は、単なる貸し手ではなく「再挑戦の伴走者」。
赤字や債務超過は終わりではなく、再設計のチャンスです。
諦めずに事業を立て直したい経営者にこそ、この制度は真価を発揮します。
資本性ローンは、一般的な融資とは異なり、専門的な財務設計と書類上の交渉力が求められる案件です。
そのため、当社では着手金を頂いたうえで、スキーム構築から申請・実行までを丁寧にサポートしております。
貴社の成長ステージに最適な形でご提案いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
あなたの「想い」を、形にする最初の一歩をサポートします。

